土佐伝統の銘菓「けんぴ」
高知のお土産といえば、誰もが思い浮かべるのが「芋けんぴ」ですが、実は「けんぴ(堅干)」という名前のお菓子が、芋けんぴとは別に存在することをご存知でしょうか?
そのルーツを探るべく、元祖とされる老舗「西川屋(にしがわや)」の本店(高知市知寄町)を訪ねてみました。

創業は元禄初年(1688年頃)。
土佐藩主・山内一豊公に献上されたという、300年以上の歴史を持つ由緒正しきお店です。
これが元祖「白髪おやじ?」こと堅干(けんぴ)
こちらが本家本元の「けんぴ」。
見た目は芋けんぴに似ていますが、原材料が全く異なります。

芋けんぴがサツマイモを揚げたものであるのに対し、「けんぴ」は小麦粉に砂糖や卵を加えて練り、焼き上げた(干した)もの。
食べてみると……硬い!!
「堅干」の名に恥じぬハードな歯ごたえ。
しかし、噛みしめるほどに小麦の素朴な味わいと優しい甘みが広がり、お茶請けには最高の滋味深さがあります。
本命!みんな大好き「芋けんぴ」
一方で、現代の高知土産の主役はやっぱり「芋けんぴ」。
県内には数多くのメーカーがありますが、私が個人的に激推ししたいのが、高知駅構内のキオスク実演販売コーナーにある「高知食品(コウチのコックさん)」の芋けんぴです。

ここでは、店内で揚げたばかりのフレッシュな芋けんぴを買うことができます。
平日は静かですが、週末ともなるとこのパックを山のように抱えた観光客で溢れかえるほどの人気ぶり。
揚げたては別格の旨さ
スーパーやコンビニで売られている袋詰めの商品とは、食感がまるで違います。

カリッとしつつも、中はサクッとしていて、噛むとジュワッと油と芋の甘みが溢れ出す。
油切れが良いのか、不思議と重たくなく、手が止まらなくなる危険な食べ物です。
「炭水化物×油×糖分」という、ダイエット中には直視できないカロリー爆弾ですが、旅行中くらいは忘れましょう。
第三の勢力「塩けんぴ」
主要なお土産店で幅を利かせているのが、四万十町「水車亭(みずぐるまや)」の塩けんぴです。
甘い蜜に塩味を効かせたこの商品は、甘じょっぱい=無限ループという黄金の方程式を確立した罪深い一品。
大容量のメガパックも売られていますが、一瞬で消えるので注意が必要です。
他にもあるぞ、土佐の郷土菓子
高知には他にも、ユニークな伝統菓子がたくさんあります。

- かんばあげ:干し芋(かんば餅)をスライスして揚げたもの。芋の風味が濃厚。
- 中菓司(ちゅうかし):小麦粉と水飴を練って固めた、ねっちりハードなお菓子。
- きんぼ:お米を固めたおこしのようなお菓子。クリスピーで生姜の風味が効いている。
まとめ:高知は「硬いお菓子」が好き?
けんぴにしろ中菓司にしろ、高知のお菓子は総じて歯ごたえがしっかりしている印象です。
あごが鍛えられるような土佐の銘菓たち。
ぜひお茶を用意して、じっくりと噛み締めてみてください。


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