高知の食を知りたければここへ行け
旅先でその土地の本当の食文化に触れたいなら、観光客向けのレストランではなく、地元の人が通う市場か直売所に行くのが一番の近道です。
新鮮な食材、見たこともない調味料、飛び交う方言。
そこには飾らない「日常の食」があります。
高知市内でそんな体験ができる外せないスポットといえば、ここしかありません。
JA高知県が運営する県内最大級のファーマーズマーケット、その名も「とさのさと」です。

広大な敷地には、県内全域から集まった新鮮な野菜や果物、海産物が並ぶ巨大な「直売所棟」。
高知ならではのお土産や、こだわりのセレクト食品、テイクアウトグルメを扱う「アグリコレット」。
そして回転寿司やレストランなどが集結した複合施設です。
まさに「高知の台所」とも呼べる場所で、平日でも多くの県民で賑わっています。
唯一にして最大の欠点は「アクセス」
これだけ魅力的な施設なのですが、車を持たない観光客にとってのハードルが移動手段です。
高知駅の北側に位置しており、地図上で見ると駅から近そうに見えるのですが、実際に歩くと20〜30分はかかります。
しかも最寄りに路面電車やJRの駅はありません。
バスもありますが本数はそこまで多くなく、荷物を持って移動することを考えると少々不便です。
マイカーやレンタカーなら駐車場も広いので全く問題ありませんが、徒歩旅行者の場合はどうするか。
おすすめは2択です。
1. 潔くタクシーを使う(高知駅からなら1000円ちょっと)
2. 高知駅前の観光案内所で「レンタサイクル(電動アシスト推奨!)」を借りる
特に気候の良い時期なら自転車がおすすめ。これなら買った荷物もカゴに入れられます。
ぜひ観光バスのルートに組み込んでほしい……と切に願う場所です。
幻の米「香り米」を探せ
店内に入ると、見たこともない野菜(リュウキュウ、四方竹など)や、柚子を使った調味料が山積みにされており、見ているだけでテンションが上がります。
中でも個人的に注目してほしいのがお米コーナー。
高知ならではの非常に珍しいお米、「香り米(かおりまい)」です。

ご年配の方や、グルメ漫画『ミスター味っ子』をご存知の世代ならピンとくるかもしれません。
普通のお米とは違い、炊き上がると、まるでポップコーンやナッツのような香ばしい匂いが漂う不思議なお米です。
品種的には、東南アジアの「ジャスミンライス」や「バスマティライス」に近い香りを持つ品種で、高知県の中山間部(旧・十和村など)では古くから大切に栽培されてきました。
食べ方は簡単。普通のお米(コシヒカリなど)に、この香り米を1〜2割ほど混ぜて一緒に炊くだけ。
炊飯器の蓋を開けた瞬間に広がる香りは強烈で、食欲をこれでもかとそそります。
(ただし、独特の香ばしさがあるので、好き嫌いは分かれるかもしれません)
白米として食べるのはもちろん、カレーライスやチャーハンにすると、香りがスパイスとマッチして抜群に合いますよ。
2kg入りを買って帰りましたが、少量混ぜるだけなので全然減りません(笑)。
コスパ最強、かつ話題性抜群のお土産です。
イートインで「田舎寿司」を食す
広い店内を歩き回って小腹が空いたら、イートインスペースへ。
ここでぜひ食べてほしいのが、高知の山間部に伝わる郷土料理「田舎寿司(いなかずし)」です。

一般的なお寿司と違い、ネタに魚を一切使わず、「山の幸」を使うのが最大の特徴。
・こんにゃく(煮付けて袋状にし、中に酢飯を詰めたもの)
・りゅうきゅう(ハスイモの茎)
・みょうが(酢漬けにして色鮮やかなピンク色に)
・しいたけ
・たけのこ
などが彩りよく並びます。
そしてもう一つの特徴が、シャリに「柚子酢(ゆのす)」が使われていることが多い点です。
口に入れると、お酢のツンとした酸味ではなく、柑橘の爽やかな香りが鼻を抜けます。
「魚がない寿司なんて、物足りないんじゃない?」と侮るなかれ。
シャキシャキとした野菜の食感と、甘めに煮付けられた具材、そして柚子の酸味が一体となって、いくらでも食べられる軽やかさと美味しさがあります。
とってもヘルシーなので、旅行中の暴飲暴食で疲れた胃腸にも優しく、罪悪感もありません。
高級フルーツもお任せ
もちろん、園芸王国・高知が誇るフルーツ類も充実。
秋から冬にかけては、贈答用の「水晶文旦」や、赤ちゃんの頭ほどもある巨大な梨「新高梨(にいたかなし)」などが所狭しと並んでいました。

特に水晶文旦は、その名の通り透き通るような果肉の美しさと、上品で高貴な甘さが特徴。
お値段も一玉数千円とそれなりに張りますが、東京の百貨店で買うよりは断然お得。
大切な人への贈り物や、自分へのご褒美には最高です。
まとめ:配送サービスを賢く活用しよう
ついつい買いすぎて荷物が重くなってしまっても大丈夫。
店内にはヤマト運輸の配送カウンターがあり、購入した商品をその場で箱詰めして送ることができます。
重たいおコメや、かさばるお菓子、新鮮な野菜もまとめて実家へGO。
「手ぶらで帰れる」という快適さを知ったら、もう後戻りはできません。
高知の食の豊かさを肌で感じ、胃袋で体験できる「とさのさと」。
旅の最終日に立ち寄って、お土産を爆買いするには最高のスポットですよ。
クーラーボックス持参で行くのもアリかもしれません(笑)。


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